ダメージ修正と形状記憶

ダメージが広がる原因として、急激な負荷があります。

勢いよくしゃがんだときに臀部が裂ける、裾を踏んだ時横に、縦にさけるなどなど。
そして意外と多いのが、着用時に膝のダメージ部分を踏み抜くことです。

今回はそんなダメージの復旧リペアのご紹介。

左膝を踏み抜いたようですね。
元はこんな感じだったそうです。(お客様より提供して頂いた参考サンプル写真。)

オーダー内容は、「元の状態になるべく近づける形で直してほしい」です。
①緯糸が千切れている
②踏み抜いた衝撃で、横に裂けめが広がっている

以上2点を直していきます。

まず緯糸が裂けているので、緯糸移植を行っていきます。
緯糸移植と同時に、今回は膝を踏み抜いたことによるダメージなので、同じことにならないようスレキを当て布にして、穴を塞いでいきます。

当て布はこんな感じです。
(生成の疑似糸をキレイに並べて、ブラシで繊維を真っすぐにし、ステッチで止めています)

これをダメージ箇所に貼付け、同時に横に裂けてしまったダメージ箇所を、標準リペアで直していきます。
こんな感じ。

横に広がったダメージリペア部分は、着用しているほとんど分かりません。
更に元々あった千切れた緯糸を除去すると、、、、。

キレイに仕上がりました。

お客様より
「想像より綺麗な仕上りで、こちらでお願いして良かったです!」とお喜びの声を頂きました。
品物を発送後、お客様よりこういったご返信があると励みになります。
ありがとうございます!

工賃は下記になります。

当て布+標準リペア  ¥3.000-

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